原因は？ひとつは体の中で尿酸の産生が過剰となること、もうひとつは、腎臓からの尿酸の排泄が低下することが原因です。
　尿酸は体の中の老廃物と、食物に含まれるプリン体から体内で作られます。この産生と排泄はバランス良く保たれております。

尿酸値はどうみればよいか？
　血清中の尿酸値が7.0mg／dl以上が高尿酸血症と診断されます。したがって、この値が目印となります。これの値が8.0mg／dl以上が続さますと障害が発生して来ます。
　又、8.0mg／dlが、症状の有無にかかわらず、将来の病状悪化にそなえて治療の開始となります。

食生活の基本は？

1：力ロリーの適正
　体重のコントロールが大切で、肥満がすすむと高尿酸血症が発症します。
2：動物性・植物性蛋白質のよいバランスを
　動物性蛋白は尿酸のもとになるプリン体を含みますが、これに豆類の植物性蛋白質を合せること。
3： ビタミン、ミネラルを充分に
　いわゆる多品目食品をとること。（バランスの良い食事）
4：アルコールは抑えて

　お洒は血中尿酸を高めます。ことにビールはプリン体を多く含んでおります。
（プリン体：細胞の核にある核酸の成分で、生体内でアミノ酸から作られる外、食物でとり入れられます。よけいなプリン体が代謝をうけ尿酸に変ります。）
自分で出来ること
1：肥満をおさえる。血清尿酸値は体重増加に比例します。勿論肥満でな い方も力ロリー制限を充分に。
2：アルコールはほどほどに、ことにビールのプリン体は日本酒、ワインの 何十倍と高値です。
3：水分を充分に。尿量をふやすことで腎臓からの尿酸排出を助けます。
4：軽い運動
　 軽度の有酸素運動では尿酸値を上げません。急激な無酸素運動に注意 しましょう。
5：生活からストレスをなくす
精神的ストレスは尿酸値を高めます。各々ストレス解消を身につけましょう。
治療は一生もの
　痛風の治療は発作のいたみをとるだけでなく、尿酸値を一定にコントロールすることが大切です。総合的には他の生活習慣病の合併を予防することにつながります。

そのほかに、プリン体の少ない食品は、カリフラワ−、ほうれん草、納豆、豚バラ、鶏肉ささみ、干し椎茸、大豆、卵、かまぼこ、米、数の子、えのきだけ。そしてプリン体の全くないのがチーズです。

しかし、食事に関しては、食べ物の種類を気にするより、むしろバランスのよい食事をとるよう心がけてください。

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