先日、医学博士の川田洋一氏の書いた、
『運命は変えられる』（第三文明社刊）と言う本を読みました。
その事について書きます。

人には意識できる感覚として、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感 と合わせて、それらを感じ取る「意識」があります。
そこまでを六感と言います。

その下に、フロイトの説いた無意識層があり、 さらにその下に、ユングの説いた普遍的無意識層と言うのが あります。

それを第八識といいます。
この八識には、自分が行った事、思った事、言った事など、 つまりは生きている間の生命活動の全てが、「業（ごう）」として 記録されます。

その「業」が元となって、新たな無意識層や意識層（ものの考え方）、 五感、そして、その人の姿かたちまでが形成されます。

どういう事かと言うと、普段の自分の言ったこと、考えたこと、 やったことが全て、自分の命に刻まれて、それがまた新たな 自分自身と、それを取り巻く全てを形成するって事です。

もっと言うと、悪いことをし続けた人は悪い人間になり、悪い環境まで 引き寄せ、逆に良いことをし続ければ自分は良い人間になって行き、 良い環境をも引き寄せるって事です。

「自業自得」とはこの事を言うそうです。

つまりは自分の行動によって、 自分の運命は、いかようにも変えられると言う事です。

さらにこの書では、人間の生命状態の段階についても 述べられています。

目に見えないものだけに、ホントかよ！ と思われる人も多いのでしょうが、 基本的な人生観として、合理的だし、希望的だし、 楽観的なので、自分的にはＯＫかな、と思います。

何よりもこの理屈で、イマドキの中学生にも、一時期テレビで流行した、 「どうして人を殺してはいけないのか」との 問いかけにも答えられます。

その質問に答えられないイマドキのオトナたちに、 大いに読んでもらいたいと思います。